そして、失恋をする

「はぁ 、めんどくさい」

開いた口から、さっきから同じ言葉ばっかり言ってるような気がする。

「まぁ、陸の提出物の話はどうでもいいとして、これから三人で購買でパンを買いに行かないか?」

そう言って修也は、僕と希の顔を交互に見た。

「私は、お弁当があるから」

そう言って希は、机の上にべんとう箱を置いた。

「そうか、陸は?」

「僕は、一緒に買いに行くよ」

「じゃ、行こうぜ。陸」

軽い口調で修也に言われて、僕は教室を出た。


みんな昼食を買いに来てるのだろうか、購買の近くには学年の違うたくさんの学生たちの姿が見えた。夏休みが終わったとはいえ、外はまだ暑かった。空から降りそそぐ強い日差しを直接浴びると、汗が流れる。