ウィッグはダークブロンド。
金と茶色の中間色。
明るいきらびやかな茶髪って雰囲気。
それが綺麗に腰までのゆるい縦ロール風のウェイブが波打っていた。艶があって高級シャンプーのモデルさんみたい。髪飾りにバラの花が飾られている。

ドレスは鮮やかなエメラルドグリーン。
本当だアレックスの瞳の色だね。
高級感があって
胸元のアンティークレースと裾に広がる金の刺繍がゴージャスだ。
首には美術館で見るようなシャンデリアっぽいネックレス。

そして顔は原型は私なんだけど
頬は薔薇色
目はぱっちり
唇プルプルで苺のようで

ヘアメイク半端ないわ。

「本当に美しいです」
シルフィンが嬉しそうに私に言うので照れてしまう。

こんな豪華な服装初めて。
転ばないようにしよう。

「シルフィンも素敵だよ」

あらためてシルフィンを見ると、いつものツィンテールにミニドレスなのだけど、ドレスの下はいつも以上に広がっていて可愛らしい。バレリーナみたい。

「フワフワだね」

「ありがとうございます。今日はどこから敵が来るかわからないので、このような形にしました」

シルフィンはふんわりドレスの裾を上げると、そこには見事に小さく鋭いナイフが沢山隠されていた。

さすが……プロ……。