「ジャックの能力は鳥になれるの?」

「はい。うちは代々その能力があって王様に使えてます。自分はリアム様に憧れて、魔法と剣の勉強をして騎士団に入りました」

まーたリアムだよ。

「そんなにリアムがいいの?」

「尊敬してます」
爽やかオーラで言われてしまった。

「さっきの神殿なんだけど、なんであんなにボロボロなの?崩れていて危ないよ。アレックスなら直せるのにらしくないね」
ふと
さっき思った事をジャックに聞くと返事が無かった。

あら
まずい話をしてしまったか。

「あの……ごめんね変な質問して」

「いいんです。あれは去年、魔王に壊されました」

「魔王?」

「名前も出したくない話です」

ハリーポッターの世界だ。

「王様はあいつの恐ろしい力を忘れないように、あの場所はそのままにしております」

「そんなに怖くて強いの?アレックスだって不可能はなくて完璧なんでしょう?」

「あいつは王様より強いです。あいつは子供が積み木を壊すように、簡単に人を殺し災害を起こし国を消滅させるでしょう」

そんなに?
なんか……さっきシルフィンの聞きそびれた話と繋がりそうで嫌な予感がする。