「ふたりとも似合ってる。可愛いよ。
コウもそう思わない?」
「可愛いかどうかは置いておいて、高木さんのは僕が選んだんだから、似合って当然。」
「ははっ。そりゃそうだ。」
「じゃあさっそく行きましょ!」
そう言った佳奈は先頭に立ち、海の方へと歩みを進める。
「あ!そういえば、先輩たちは彼女とかいないんですかー?」
「俺はいないよ。
好きな人ならいるけどね。ずっと片想い。」
永渡さんはそう答える。
へぇ、永渡さん好きな子いるんだ。
ていうか、永渡さんは五十嵐先輩と同じ2年生・・・?
じゃあ永渡先輩?
「あの、永渡さんって学年は・・・?」
「俺は3年。
一応、生徒会副会長なんだけどな。知らなかった?」
「・・・はい。」


