そんなわけで、服を着せてもらっている状況や、先輩に触れられていることなどなど、照れながらも、先輩にされるがままになっていた。
「はい。着られた。」
「おぉー…!」
こんなのを着るのは初めてで、なんか感動した。
そんなあたしとは裏腹に、先輩は真剣な表情で、服をじーっと見つめている。
「・・・なんかなぁ。
・・・なんか違う。」
先輩はぶつぶつとそんなことを言いつつ、頭をかきながら、悩ましげな表情をしている。
「高木さんはどう思う?」
「へっ?」
ぼーっと先輩の顔を眺めているところに、先輩に声をかけられ、まぬけな声が出てしまう。
でも先輩は、そんなことは気にしていないかのように、言葉を続ける。
「高木さんはさ、この服見て、着て、どう思った?」


