放課後。
先輩がなんであんなことをしてくれたのか、それがずっと気になっていた。
そのもやもやを晴らすべく、先輩のクラスへと向かう。
自分から先輩のところへ行くのは初めてで、なんだかドキドキする・・・。
「あれ。高木サンじゃん。
なんで２年生の階にいるの？」
後ろから声をかけられる。
五十嵐先輩だ。
永渡さん？だっけ。
前も先輩と一緒にいたカレと一緒にいた。
「えっと、先輩に聞きたいことがあって。」
「聞きたいことねぇ。
ちょうど僕も用事があるんだよね。
生徒会の仕事終わらないと帰れないから、先にアトリエ行って待っててくれない？
そんなに時間はかからないと思うから。」
そう言って、先輩に鍵を手渡される。
