「ちょっといろいろあって・・・。
とりあえず、足痛めて立てないから、カバンを持ってきてくれると助かるんだけど・・・。」
『大丈夫!?』
「うん。全然大丈夫だよ。」
『待ってて。すぐ行くね!』
プツッ
佳奈は、あたしが足痛めた理由を言ったら、絶対に怒るだろうなぁ・・・。
「はぁ!?
なんなの、そいつら!」
案の定、あたしが足を痛めた理由を聞いた佳奈は、怒りを露わにしていた。
「まあまあ落ち着いて。
それより、なんで五十嵐先輩と一緒なの?」
「あぁ!それはね、梨々が立てないって言うから、そこで会った先輩を連れてきたの。」
「いや、え?だからなんで?」
「あたしじゃあ、梨々をおんぶして帰ったりできないでしょ?
だから、男手があったらいいなぁと思って。」


