「・・・すごいですね。」
大量の布と、服を着せられたマネキン、室内で洗濯物を干すときのあれに、大量にかかった服。
デザインが書かれているA4用紙、パターンが引かれた大きな紙。
ハサミ、裁縫セット、ミシン。
そこは、服を作るのに必要であろうものばかりが、たくさん置かれていた。
あまり大きくない部屋だから、人が2人横になることができるかどうか、くらいのスペースしかそこにはなかった。
「ぼさっとしてないで。
せっかく来たんだから、服、全部合わせていって。」
「え・・・?!」
全部って・・・。
数秒着て脱ぐだけといっても、こんなに数があれば結構時間がかかりそう・・・。
それに、絶対疲れる・・・。


