キーンコーンカーンコーン
「あ。そろそろ授業か。
先生に当てられたとき、答えられなくて恥かかないよう、頑張ってね。お馬鹿さん。」
「そんなことないので!大丈夫ですよ!」
先輩にはそう言ったものの、そのあとの授業で・・・。
――「高木、ここ答えてみろ。」
「・・・えっと・・・、わかりません。すみません。」
あたしがそう答えるのと同時に、クラスメイトがくすくすと笑っているのがわかった。
あの人のせいだ。絶対そうだ。
あの人があんなこと言うからだ!!
あの人があんなこと言わなければ・・・。
って違うか。復習してなかったのがだめだった・・・。


