君の隣でその白いドレスを着たくて







「君さ、嫌がらせ受けてるでしょ?」



「え?なんでそれを・・・。」



「何度か見たことがあってね。」



「そうですか。」



「君、何も言い返さないし、やり返したりもしないし。
いいの?そんなので。」



「余計めんどくさくなるのが嫌なので。
そのうちやめると思いますし・・・。」



「ふーん。
Mじゃないの?」



「何言ってるんですか!違いますよ!」



「なーんだ。違うんだ。」



「当たり前じゃないですか。」



「じゃあやっぱり馬鹿なだけなんだね。」



「はい?」



この人は馬鹿って言うのが口癖なのか、っていうぐらい、馬鹿ばっかり言う人だな。



「あぁ、耳も悪いんだっけ。かわいそうに。」



「はぁ?ちゃんと聞こえてます!」



相変わらず、人の機嫌を損ねるようなことしか言わないんだから。