なんてあたしの根拠のない自信は、まあご想像のとおりで・・・。
「ちょっと梨々、大丈夫?!」
「大丈夫、大丈夫。」
「あんたたち、梨々に謝りなさいよ!」
「あら、ごめんなさーい。
わざとじゃないの。」
そういって去っていく女子生徒たちを、佳奈は睨みつける。
「絶対わざとだよね!
つまづいたりなんかしてなかったもん!わざと梨々にかけてきたよ!」
そう、あたしは、つまづいたその反動でコップから水がこぼれた、とかで、
あきらかにわざとらしく水をかけられたのだ。
もっとうまい演技をしてもらえればいいのだけれど。
そうしたら腹も立たないし。
「大丈夫だよ、佳奈。
幸い水だったし、少しぬれちゃっただけだし。」


