「今日はありがとう。楽しかった。」



「こちらこそありがとう。」



「梨々さんがよければ、また誘ってもいい?
もちろんさっきの話は理解してる。
けど、梨々さんと出かけるの楽しいから。」



「うん、大斗さんが良ければ。」



「よかった。」



安心したように微笑んで、またねと手を振る大斗さんに、あたしは手を振り返してその日は別れた。