君の隣でその白いドレスを着たくて







【高木梨々side】



文化祭も終わり、冬休み、3学期、春休みと、瞬く間にすぎていき、今日は始業式。
あたしは高校2年生になる。

五十嵐先輩は、体育祭で見てから以降、移動教室のときにたまーに見るくらいだった。

体育祭の日、何があったのか気になったけれど、聞く機会も、勇気もなかった。


クラス分けの一覧を見に行こうと掲示板の方に向かうと、肩をポンポンっと叩かれる。



「梨々!おはよっ。」



「おはよう、佳奈。
クラス分け見た?」



「まだ。
なんか緊張しすぎてさ、なかなか見られなくて。」



「ふふ。そうなんだ。
じゃあ一緒に行こうか。」



「梨々と同じクラスになりますように。」



佳奈は何かぶつぶつと言いながら、不安そうな顔で掲示板を見ている。



「あっ、あったよ!梨々!あたしたち同じクラス!」



「ほんとっ?やった!」