「俺も大丈夫。」
「1度家に帰ってからでいいなら、あたしも・・・。」
そんなこんなで、18時にあたしの家と佳奈の家に、大斗さんと茅野さんが迎えに来てくれることになった。
───
「梨々、おかえりー。」
「え!希々(のの)がいる・・・!」
「ふふ。実はー、今日の体育祭も見に行ってたんだよ。」
「えぇっ。言ってくれればよかったのに・・・。」
希々は双子の姉で、普段はここから少し離れた場所にある学校の寮で生活している。
あたしとは違ってものすごく賢いから、あたしと同じ高校に進学するつもりでいた希々に、母がその学校を勧めたのだ。
「ごめんね。驚かせたくて。」
「もう・・・。
おかえりっ、希々。」
「ふふ。ただいま。」


