君の隣でその白いドレスを着たくて







その後、何度か応援団のパフォーマンスがあったけれど、そこに五十嵐先輩の姿は見当たらなかった。

五十嵐先輩のファンの人たちは、とても残念そうに残りの体育祭を過ごしていた。



「梨々、すごかったね、リレー!優勝だよ!」



「それは佳奈が2位でバトン渡してくれたからだよ。」



「いやいやぁ、それにしても、陸上部の子に勝つなんてねぇ。
さすが梨々!」



「佳奈だって、バトン渡されたときは4位だったのに、一気に2位になっちゃって。すごかったよ。」



「それほどでも・・・あるかな?」



「ふふ。うんうん。」



「すごかった!
梨々さんも、泉田さんも!」



体育祭が終わって、あたしたちが片付けながら話していると、大斗さんと、お友達の茅野さんがあたしたちの元へやってきた。