たのしくしゃべっていたが会話が終わると二人は無言になっていた



しばらく沈黙が続き晴也が口を開いた




「もう、1か月後はこうして二人で帰れねぇんだな」




私はえ?とした顔で晴也の顔を見る
晴也の綺麗な横顔が見える


あぁ、そうかもう卒業だ
私たちは違う高校に行くから
こうして帰るのも毎日会えることもなくなるんだ




「そうだね。」




私は寂しげに答えたそして立ち止まり晴也に聞いた



「私たち、高校離れても大丈夫だよね、?」




晴也も立ち止まり後ろを振り向きながら




「当たり前だろ?俺がお前を幸せにするんだから」



涙で視界がボヤボヤになり

目の前が暗くなる

そしてぎゅっと私を抱きしめた

影が重なる




「華、好きだよ。」





不安が少し消えて安心したのか私の頬に涙が光った。