「そーなんやっ。でも亜矢、モテるやろ?」

な訳ないじゃん。
あたしは
小学生の時から
1人で
絵を描いてるような
子だった。

恋愛に興味を
もちだす年頃は
みんな、
グループに分かれて
恋の話なんかを
したりしていた。

彼氏がいる子も
いたし。

あたしは、
恋愛に興味が
なかった訳じゃないけど

自分の容姿にコンプレックスを
もってて
告白する自信なんて
なかった。


「全然モテないです。あ・・・・あの・・・名前・・」

「あっゴメンっ。俺は桐山裕也やでっ。」


って言って桐山君は
あたしを
見て

見た目とは
につかない笑顔を見せた。