でも、何様と訊ねられても……今はしがない副社長の下僕? そんなの恥ずかしくて答えられない。
それに、何か言ったところで火に油を注ぐだろう。沈黙は金なり。黙っていた方が身のためだ。
「私たちとは口も利きたくないっていうこと!」
茜が怒鳴ると葵が「シッ!」と睨む。
「声が外に漏れるでしょう」
「あっ!」と茜が口を掌で押さえる。
「山本さん、貴女、副社長と婚約したって本当?」
葵が茜から私に視線を移動させ訊ねる。
婚約! よく『噂に尾ひれが付く』と聞くが本当だった。
いつの間に婚約者なんてものになったんだろう?
思わず否定の言葉が飛び出しそうになるが、社長の言葉が蘇る。
『これで拓也のゲイ疑惑は払拭出来るな』
あれが目的としての噂だったら……?
やっぱり黙っておくに越したことはないようだ。
「何とか言ったらどうなの!」
「そうよ、そうよ!」
美女軍団に包囲され、逃げるに逃げられず、どうしたものかと思っていたら、「彼女の代わりに僕が答えよう」と突然第三者の返事が聞こえた。
「ふっふっ副社長!」
デジャブ……? あの仮設トイレの時のようだ。
「そうだよ。彼女は僕の正式な婚約者だ」
それに、何か言ったところで火に油を注ぐだろう。沈黙は金なり。黙っていた方が身のためだ。
「私たちとは口も利きたくないっていうこと!」
茜が怒鳴ると葵が「シッ!」と睨む。
「声が外に漏れるでしょう」
「あっ!」と茜が口を掌で押さえる。
「山本さん、貴女、副社長と婚約したって本当?」
葵が茜から私に視線を移動させ訊ねる。
婚約! よく『噂に尾ひれが付く』と聞くが本当だった。
いつの間に婚約者なんてものになったんだろう?
思わず否定の言葉が飛び出しそうになるが、社長の言葉が蘇る。
『これで拓也のゲイ疑惑は払拭出来るな』
あれが目的としての噂だったら……?
やっぱり黙っておくに越したことはないようだ。
「何とか言ったらどうなの!」
「そうよ、そうよ!」
美女軍団に包囲され、逃げるに逃げられず、どうしたものかと思っていたら、「彼女の代わりに僕が答えよう」と突然第三者の返事が聞こえた。
「ふっふっ副社長!」
デジャブ……? あの仮設トイレの時のようだ。
「そうだよ。彼女は僕の正式な婚約者だ」



