彼はこれを私にプレゼント……いや、ちょっと意味が違う。そうだ、提供するつもりなのだろう。だが、施しを受けるつもりはない。
どうにか回避できないかと思いながらドアを開け、外に出る。
ドアの前に置かれたソファでくつろぐ副社長がチッと舌打ちをする。
ドラマの展開なら、主人公が着替えて出てくると、あまりの美しさに目を見開き言葉をなくすのが筋だと思うが……。
「お前、その眼鏡と前髪、止めろ」
嗚呼、それがお気に召さないのか。
「なら、これに似合いのリクルートスーツで十分です」
無駄な抵抗だと思うが反抗の意を示す。
――が、「あっ、申し訳ございません」といきなり店員さんが謝罪する。
何を謝っているのだろうと思ったら、「先程のスーツは処分させて頂きました」と申し述べた。
「はい?」
あまりの展開に目が点になる。
まさか、と副社長に視線をやるとニヤニヤ笑っている。
「どうしてそんな勝手なことをするのですか!」
怒りにまかせて怒鳴ると、副社長がシレッと答える。
「可愛い君に可愛いままでいて欲しいからだ」
「いやーん、東條寺様ったら、相変わらず可愛い物好き!」
どうやら店員さんも彼の趣向を知っているようだ。
どうにか回避できないかと思いながらドアを開け、外に出る。
ドアの前に置かれたソファでくつろぐ副社長がチッと舌打ちをする。
ドラマの展開なら、主人公が着替えて出てくると、あまりの美しさに目を見開き言葉をなくすのが筋だと思うが……。
「お前、その眼鏡と前髪、止めろ」
嗚呼、それがお気に召さないのか。
「なら、これに似合いのリクルートスーツで十分です」
無駄な抵抗だと思うが反抗の意を示す。
――が、「あっ、申し訳ございません」といきなり店員さんが謝罪する。
何を謝っているのだろうと思ったら、「先程のスーツは処分させて頂きました」と申し述べた。
「はい?」
あまりの展開に目が点になる。
まさか、と副社長に視線をやるとニヤニヤ笑っている。
「どうしてそんな勝手なことをするのですか!」
怒りにまかせて怒鳴ると、副社長がシレッと答える。
「可愛い君に可愛いままでいて欲しいからだ」
「いやーん、東條寺様ったら、相変わらず可愛い物好き!」
どうやら店員さんも彼の趣向を知っているようだ。



