「主人は海音リゾートホテルの顧問弁護士なの」
その驚愕の事実にクラクラと眩暈がした。
何てこと! こんなところにも副社長と繋がる人がいたなんて……。
「だったら副社長のこともご存知だった……?」
「ごめんなさい。別に隠すつもりはなかったのよ。でも、言う機会もなかったの」
確かに、彼女のご主人の話はしたことがなかった。
「奈々美さん、蘭子さんから『信じて』って言われなかった?」
「えっ、どうしてそれを……?」
「覚えているならいいの。だったら、誰が何を言ってこようとも気持ちをしっかり持って!」
「――そしたら、また瑞樹との平和な日々が戻るんでしょうか?」
私の願いは前のように瑞樹と二人、穏やかに過ごしたい。それだけだ。
「瑞樹君と二人だけの平和な日々じゃないかもしれないけど、大丈夫。貴女は幸せになれるわ」
その根拠がどこから来るものか分からなかったが、桜子さんは自信を持って言い放った。
「とにかく、瑞樹君を絶対に手渡しちゃダメよ!」
「それは当然です。何があってもあんな男になんか!」
それだけは私も自信を持って言える。たとえこの身に変えても瑞樹は守る!
「良かった。もうすぐ主人が帰ってくるから、それまでにお食事を済ませちゃいましょう」
途端にいつもの桜子さんに戻る。
何となくだが……この時初めて、彼女も只者ではないような気がした。
その驚愕の事実にクラクラと眩暈がした。
何てこと! こんなところにも副社長と繋がる人がいたなんて……。
「だったら副社長のこともご存知だった……?」
「ごめんなさい。別に隠すつもりはなかったのよ。でも、言う機会もなかったの」
確かに、彼女のご主人の話はしたことがなかった。
「奈々美さん、蘭子さんから『信じて』って言われなかった?」
「えっ、どうしてそれを……?」
「覚えているならいいの。だったら、誰が何を言ってこようとも気持ちをしっかり持って!」
「――そしたら、また瑞樹との平和な日々が戻るんでしょうか?」
私の願いは前のように瑞樹と二人、穏やかに過ごしたい。それだけだ。
「瑞樹君と二人だけの平和な日々じゃないかもしれないけど、大丈夫。貴女は幸せになれるわ」
その根拠がどこから来るものか分からなかったが、桜子さんは自信を持って言い放った。
「とにかく、瑞樹君を絶対に手渡しちゃダメよ!」
「それは当然です。何があってもあんな男になんか!」
それだけは私も自信を持って言える。たとえこの身に変えても瑞樹は守る!
「良かった。もうすぐ主人が帰ってくるから、それまでにお食事を済ませちゃいましょう」
途端にいつもの桜子さんに戻る。
何となくだが……この時初めて、彼女も只者ではないような気がした。



