ツンの恩返しに、僕は108本のバラを贈るよ

お昼を少し過ぎたところでダイニングテーブルに豪勢な料理が並んだ。

私が作ったペペロンチーノ擬きもいつも以上に豪華だった。上にニンニクとオリーブオイルで炒めたホタテやエビが載っているからだ。

「それにしても……茹で上がったスパゲティーに、ハーブミックスと出汁醤油とオリーブオイルを混ぜるだけで、お店のペペロンチーノみたいになるなんて……ううん、それ以上に美味しい!」

「このハーブミックスが肝なんですけどね」

ここの商品には岩塩とニンニクの顆粒が入っていた。

「それとこの出汁醤油。私、初めてお料理した時、出汁醤油と白出汁に目から鱗が落ちるほど感動しました」

実家にいる時に通っていた料理教室では、昆布や鰹で丁寧に出汁を取ることを教わった。だが、生活に追われ、子どものいる身ではなかなかそれもできなかった。そんな時、出会ったのがこれらの商品だった。

「分かるわ。私も最初は邪道だと思っていたの。でも、使い始めたら便利で、もう手放せないわ」

こくこくと二人で頷き合いながら料理に舌鼓を打つ。

「そうは仰いますが、桜子さんってとてもお料理上手ですよね」

短時間でバリエーション豊かな料理たちを作り上げた桜子さんに心底感心していると――。