彼女の用意してくれたのは温かいハーブティーだった。
「リラックス効果があるブレンドティーよ」
白い湯気からいい香りがする。
「――本当に驚いたわ。どうしてあんなところにいたの?」
私が落ち着いたところで、桜子さんが訊ねる。
誤魔化したところで、彼女は私のアパートを知っている。誤魔化しきれないだろう。話したいけど……話したところで何の解決にもならない。
――しかし……と迷いに迷っていると……それを察知したのか桜子さんが柔らかな微笑みを浮かべた。
「無理にとは言わないわ。でも、第三者だから冷静な判断ができることもあるわ。さっきの貴女、あれは一人で立っていられない様子だったわ。瑞樹君のためにも、心に引っかかるものがあるなら吐き出してみたら?」
確かにそうだ。このままでは瑞樹に苛立ちをぶつけてしまうかもしれない。
「――実は……」
意を決して先程起こった事態を桜子さんに話す。
全て聞き終わった桜子さんが両手でテーブルをバンと叩き、「最低の男!」と舌打ちをした。
「でも……法的なことを言い出したらこちらの方が分が悪いわね」
桜子さんの言うとおりだ。
「あっ、ごめんなさい。大丈夫よ、任せない!」
桜子さんがドンと胸を叩く。
「任せるって……」
話を聞いて貰っただけで十分だ。胸に溜まっていたどす黒い怒りが言葉と共に流れていった。他人様にこれ以上迷惑をかけられないと思っていると――。
「リラックス効果があるブレンドティーよ」
白い湯気からいい香りがする。
「――本当に驚いたわ。どうしてあんなところにいたの?」
私が落ち着いたところで、桜子さんが訊ねる。
誤魔化したところで、彼女は私のアパートを知っている。誤魔化しきれないだろう。話したいけど……話したところで何の解決にもならない。
――しかし……と迷いに迷っていると……それを察知したのか桜子さんが柔らかな微笑みを浮かべた。
「無理にとは言わないわ。でも、第三者だから冷静な判断ができることもあるわ。さっきの貴女、あれは一人で立っていられない様子だったわ。瑞樹君のためにも、心に引っかかるものがあるなら吐き出してみたら?」
確かにそうだ。このままでは瑞樹に苛立ちをぶつけてしまうかもしれない。
「――実は……」
意を決して先程起こった事態を桜子さんに話す。
全て聞き終わった桜子さんが両手でテーブルをバンと叩き、「最低の男!」と舌打ちをした。
「でも……法的なことを言い出したらこちらの方が分が悪いわね」
桜子さんの言うとおりだ。
「あっ、ごめんなさい。大丈夫よ、任せない!」
桜子さんがドンと胸を叩く。
「任せるって……」
話を聞いて貰っただけで十分だ。胸に溜まっていたどす黒い怒りが言葉と共に流れていった。他人様にこれ以上迷惑をかけられないと思っていると――。



