アハハと照れ笑いを浮かべて「お世辞でも、ありがとうございます」と一応礼を述べると――。
「嘘じゃないぞ。ほら、見てみろ。他の奴らもそう思ってるぞ」
どういう意味だろうと辺りを見回すと……同僚たちがチラチラこちらを見ていた。
これって……まさかのモテ期?
あっ、もしかしたらお弁当に入れたミートスパゲッティのケチャップが口の周りに付いてるとか?
手の甲で口元を拭っていると、「ほら」と常爺さんが顎で明後日の方を指す。
「三上美和もジリジリ歯ぎしりしてるぞ」
――そうだった。彼女ともまた現場が一緒になってしまったのだ。
でも……なぜか前のようにライバル心剥き出しで絡んでこない。
きっと彼女も副社長の婚約記事を見たのだろう。時々、憐れみの目で私を見るから、たぶんそうだと思う。
「あいつ、現場ではいつも女王様だから、自分よりモテる奴が出てくるのはブランドが許さないんだろうな」
ブランド……? それを言うならプライドだろうと思ったが、今回も突っ込むのは止めた。常爺さんの言い間違いが、だんだんツボに入ってきているせいかもしれない。
「でも、美和さん、どうして現場仕事止めないんですか?」
もう副社長との恋も叶わないのに……。
「嘘じゃないぞ。ほら、見てみろ。他の奴らもそう思ってるぞ」
どういう意味だろうと辺りを見回すと……同僚たちがチラチラこちらを見ていた。
これって……まさかのモテ期?
あっ、もしかしたらお弁当に入れたミートスパゲッティのケチャップが口の周りに付いてるとか?
手の甲で口元を拭っていると、「ほら」と常爺さんが顎で明後日の方を指す。
「三上美和もジリジリ歯ぎしりしてるぞ」
――そうだった。彼女ともまた現場が一緒になってしまったのだ。
でも……なぜか前のようにライバル心剥き出しで絡んでこない。
きっと彼女も副社長の婚約記事を見たのだろう。時々、憐れみの目で私を見るから、たぶんそうだと思う。
「あいつ、現場ではいつも女王様だから、自分よりモテる奴が出てくるのはブランドが許さないんだろうな」
ブランド……? それを言うならプライドだろうと思ったが、今回も突っ込むのは止めた。常爺さんの言い間違いが、だんだんツボに入ってきているせいかもしれない。
「でも、美和さん、どうして現場仕事止めないんですか?」
もう副社長との恋も叶わないのに……。



