青く青く。
そして、広く広く。
限りなく果てしなく広がる青い空。

それをぼーっと。
ひたすら眺めている私。

そしてそんな私の隣にいる先輩。


この雲に乗ってみたい。
このふわふわな大きな雲に。

私が大きく大きくなったら、
身長が今よりもいっぱいいっぱい大きくなったら、
この雲に手が届くかな?

そんな可愛げのある言葉を
私は小さい頃に親に吐き出していたっけな。
可愛かったであろう。


こんな時期もあったんだね。

早いな。時間というものは。

今じゃそんな感情抱きもしない。


時間というものは時には恐ろしく、
時には儚く、そして貴重だ。

なかなか手に入れることの出来ない時間。

これはいくら裕福ものでも手には入らない。


だからどんなにもどんなにも戻りたい過去があったとしても。

どんなに願っても、どんなに短冊に書いたりしても



それが叶うことは無い。








「下園…?」