真央
「そんなの、もうとっくに知ってたし。亜美嘘つくの下手すぎるから。」


涙を流しながら笑顔で。



「そうだよ‼てか先輩のコト吹っ飛ばしてんの見たときはビックリしたけどね。全部話してくれてありがとう。逆に、話さなかったら、そん時は、マジで友達やめようと思ってたから‼」


涙を流しながら笑顔で。
いつもの、小悪魔スマイルもね。


彪雅「俺たちのコト、覚えてないかもだけど、救ってくれたのお前だから。」


雅紀「てか、俺らを強くしてくれたの、お前だから。」


雄星「暴走族なったのも、お前に会いたかったからだから。」


愛翔「ばっかみてー勝手に勘違いして、被害妄想やばすぎだから。俺らがお前のコト見捨てる訳ねぇだろ」


みんな、涙を流しながら笑顔で。



由輝「お前ももう泣き止めよ。」


蒼磨「なに、いい仲間作っちゃってんだよ。」


夢愛「俺たちにちゃんと相談しろよ。
ホントお前、ほうれんそういつまでたったらできるようになんだ?」


星亜「良かったね……亜美。ホントに良かった。」


みんな、涙を流しながら笑顔で。



ギュ


玲音
「お前、背負い込みすぎなんだよ。
鈍感すぎなんだよ。
かわいすぎんだよ。
そろそろ我慢の限界なんだけど?
いい加減気づいてくんねぇ?」



私の身体にのし掛かったおもりが、私の足をいつまでもからめとって離さない鎖が、私の暗い過去が…砕け散った。


気づくと、私の頬にも、暖かい涙が伝っていた。


今まで、感じたことのない暖かい涙。

いや、涙は枯れきってしまったはずだ。


………どうして?
みんな優しすぎるんだよっ………



玲音のことが好きすぎるんだよっ…



その日、私は暖かくて、優しい仲間に囲まれ、涙を流した。