泣き虫。

高校の時。

両親が離婚した。

いつもの公園で悠斗は私を抱きしめた。

悠斗はまた泣いた。

「…やめてよ。」

「っぐす…。
結衣も泣いていいんだよ?
我慢しなくていいんだ。
僕じゃ…結衣の辛い時に側にいれる存在にはなれない?」

ほら、あなたが泣くときは誰かを思ってなくの。

とっくの前に私にとって大切な人になってるよ。