私は口から出かけた悲鳴をあわてて飲み込みました。
自分以外の何者かが立てる物音を聞くのも、ここに来てから初めてのことでした。
音の主はこのランドセルの持ち主か、もしかしたら容子かもしれません。
むしろそれ以外の何かでは絶対にありませんようにと願いながら、私はそうっと音のした方へ近づいていきました。
花壇にそって道を右に曲がり、この辺りで音がしたはずだと見回してみます。
オレンジのバラが咲く花壇が続くばかりで、人影は見当たりません。
その時、すぐ目の前の花壇が、ガサガサっと大きな音を立てて揺れました。
と同時にバラの根本から二本の足が道に伸びてきて、バタバタと地面を叩き出したのです。
自分以外の何者かが立てる物音を聞くのも、ここに来てから初めてのことでした。
音の主はこのランドセルの持ち主か、もしかしたら容子かもしれません。
むしろそれ以外の何かでは絶対にありませんようにと願いながら、私はそうっと音のした方へ近づいていきました。
花壇にそって道を右に曲がり、この辺りで音がしたはずだと見回してみます。
オレンジのバラが咲く花壇が続くばかりで、人影は見当たりません。
その時、すぐ目の前の花壇が、ガサガサっと大きな音を立てて揺れました。
と同時にバラの根本から二本の足が道に伸びてきて、バタバタと地面を叩き出したのです。



