カクテル紅茶館の事件簿録


ヌイは本当に不思議だ。

なぜこのタイミングでそれを答えようと思ったんだろう。

「ぜーんぜん。

最初はびっくりしたけど勉強は捗ったよ?

すっごく聴きやすい音だった」

「ありがとう」

ヌイは珍しく照れの表情を見せている。

あのヌイが、本当に珍しい。

「あれ?」

「タマちゃん?どうしたの?」

「ねえ?あの楽譜って手書き?」

「みたいだね」