「バイオリンは最近見かけた路上ライブの影響で弾きたいと思ったんだ」
「へ?」
唐突な時間差攻撃に思わず素っ頓狂な声が出てしまう。
「最近の僕は夜に外を散歩するのがブームなんだ。
そしたらたまたま駅前で路上ライブをしてる人がいてね。
その音色がデビューしてないのが不思議なくらい美しいんだ。
そしたらなんだか触発されちゃってさ。
僕も久しぶりにバイオリンを弾きたいなって思った。
昨日まではタマちゃんが帰ったあとに弾いてたんだけどさ、今日はなんだかタマちゃんに聞いて欲しいとかって思ったんだ。
勉強の邪魔だったかな?」


