「はい、飲んでみな」
裏でゴソゴソして戻って来た私の手には、少年が持ってきたものと同じセットがまるまる同じものがある。
ティーパックを探し当てるのに手間取るかもとか思ったけどそこは小学生、カウンターの裏に瓶ごと出しっぱなしにされていた。
なかなか口をつけない少年に痺れを切らして私は自分のティータイムを堪能することにする。
「あー、美味し。うん、でもこれはちょっと大人の味かもね」
もちろん少年への煽りを忘れずに。
で、そこはさすが子供。
年相応な対抗心からか少年は立ったままカップにティーパックを落としお湯を注ぎ入れる。


