カクテル紅茶館の事件簿録


だいたいヌイもヌイだ。

こんな物騒な小学生一人にお店を任せどこかに行ってしまうなんて本当に非常識!

私以外のお客さんが来たらどうするって言うのだ!

「お湯、早く入れないと冷めるけど」

紅茶の話題に反射的にテーブルを見る。

そこには空のティーポット、お湯の入っているであろうポット、添えられた小皿の上には薄い紙に包まれた茶葉が置いてある。

初めてみる形のティーパックだ。

すぐさま私の脳内はそのティーセットに支配される。

そうなるとさっきまでの苛立ちも少年の存在も居座れる余分なスペースなどほとんどない。