カクテル紅茶館の事件簿録


もしかしたら、いま頃はこの店のこともヌイのことも紅茶やボールのことも、すっかり忘れて新しく買ってもらったボールでサッカーを楽しんでいるのかもしれない。

「なんだかなぁ」

なんだか違う次元にでも迷い飲んだ気分だ。

誰も来ることの無いこの店で、特に手伝いをするでも会話をするでもなく私は居座っている。

ヌイは相変わらず鼻歌を歌っている。

それがまた良くない。

ヌイの鼻歌は異様なのだ。

多分、ヌイと私はそう年が離れている訳では無い。

見た目で判断するのならワンチャン年下でもいけるんじゃないかと思う。