「初めまして。私は西田瑤と申します。 えっと、こっちはヌイ。で、この子は葵……」 その人は私の名前など興味がないだろう。 そしてヌイと葵の名前はもちろん知っている。 のに、どうしていいか分からない私は無駄な自己紹介他者紹介をしてしまう。 「ふふ。知ってるわ。 だって二人とも私がお腹を痛めて産んだ子だもの。 その子の幸せを祈って付けた名前だもの。知ってるわ」 その人はとても穏やかな声でそう言った。 そこにはちゃんと子を想う母親の愛情を感じた。