カクテル紅茶館の事件簿録


ヌイはこと自分のことに関しては意外と否定的だ。

他人の肯定は上手いのになんだか変なの。

「ふふ」

そう思うと自然と笑がこぼれた。

「ヌイ、大丈夫だよ。それでもヌイは考え直したじゃない。

それって自分のためでもあるけど葵のためでもあるんでしょ?

大丈夫。ヌイはきちんと自分も葵も優先できてるよ」

ヌイは私の言葉に面をくらっている。

その表情はなんだか小さな子供みたいで私の鼓動は少しだけ拍動を早めた。

「大丈夫。ヌイはちゃんとお兄ちゃんだよ。

ほら、心配するより産むが易し!行こう!」