カクテル紅茶館の事件簿録


実のところ一人でキッチンに立つのはこれが初めてだ。

それでも一応女の子。

朝ごはんのメニューくらいなら余裕のよっちゃんだ。

ご飯は昨日の夜にセットされていたらしくあと二十分もすれば炊あがる。

とすれば後はおかずとお味噌汁だ。

「お母さん、これって何使ってもいいの?」

顔を冷蔵庫に突っ込んだままにして尋ねる。

「好きなものを使ってくれて大丈夫よ」

お母さんからの返答に改めて食材を確認。

冷蔵庫の中には野菜から卵からお肉もお魚も揃っている。

きっとメニューを決めて何日分かまとめて買ってきたのだろう。