カクテル紅茶館の事件簿録


「ええ。

例えば一日お休みを貰ったとして、好きなことを好きなだけしておいでって言われても多分反日が限界ね。

ああ、みっちゃんとピアノを弾きたいな。

お父さんとたわいの無いお喋りがしたいな。

きっとすぐにそう思ってしまうもの」

これはちゃんとお母さんの本心なのだろう。

まだ貰ってもいないお休みに思いを馳せて、だけど要らないと言ったお母さんの表情はとても柔らかいから。

「よし!今日は私が朝ごはん作る!

お母さんはゆったりとコーヒーでも飲んでて!」

毎日は無理だけど、今日はせっかく早く目覚めたんだ、

今日くらいなら私にだってできる。