「母さんを見つける手伝いをして欲しい」 その風はとても強くて思わず足を止め体を丸めてしまうほどだった。 だからヌイの言葉も微かにしか聞き取れなかった。 でも確かに聞こえた。 『母さんを見つける手伝いをして欲しい』 よく分からないけど泣きたくなる。 嬉しいようなザワつくようななんとも言えない感情が体の中を支配して、それが満タンになって溢れそうになる。 それを止めようと冷えて強ばっている頬を無理やり緩めて私は歪な笑顔を作った。 「お安い御用だよ!」