「ヌイ!探そう!」
寒い冬の夕方の公園。
静かなその場所で私の声は思っていたよりも大きく響く。
「……」
でもヌイは相変わらず葵の寝顔を見つめているだけで返事がない。
踏み込みすぎたかな……。
普通の家庭でさえ踏み込んで欲しくない人だっているのに、ヌイのような特殊な家庭の事情に、タダお茶を飲みに行くだけの私が出しゃばりすぎたかもしれない。
ヌイを傷つけてしまったのではないかと言う心配と、発してしまった言葉に後悔もしながら、それでもこのあとどうするのが正しいのかも分からない私はただそのまま隣を歩き続ける。


