カクテル紅茶館の事件簿録


「確かにいまならそう思えるんだ。

だって僕はそれだけ愛されてた実感がある。

でも……一人置いていかれた時はそんな風に思えなかった。

ただただ無気力になった。

どうして置いていかれたのか。母さんはどこへ行ってしまったのか。

どうしたら戻ってきてくれるのか。

そもそも戻って来る気はあるのだろうか。

考えれば考えるほど最悪な事態が頭を過って、僕はどんどんふさぎこんだ」