カクテル紅茶館の事件簿録


ヌイは吹いた一筋の風に葵に視線を向けながら呟いた。

「うん」

「帰ろうか。葵もそろそろ寝るだろうし」

「うん」

私たちはそのままUターンをして来た道を戻った。

公園の出口に差し掛かった頃、葵はやっとお昼寝を始めた。

「母さんは優しさを使い果たしちゃったんだっていまなら思う」

ヌイは眠りについた葵の背中をポンポンと叩きながら続きを話す。