カクテル紅茶館の事件簿録


ーーー

お腹が膨れるとシートはそのままに私たちは公園の中を少し歩いた。

今日の葵は本当にご機嫌だ。

いつもならお昼寝をしている時間になっても眠気は一向に感じないらしく、ヌイの腕からはみ出さんばかりに手を伸ばしてはしゃいでいる。

「葵ってば全然寝ないね」

「うん。それだけこのピクニックが嬉しかったんだろうね。タマちゃん、ありがとう」

「私?」

「うん。タマちゃんが言い出さなきゃ僕だけじゃ来なかった」

「それを言うならヌイもありがとう。

おにぎりも卵焼きもすごく美味しかった。もちろんお茶もね」