カクテル紅茶館の事件簿録


ヌイはこんな風に近づいてきてくれてるじゃないか。

ちゃんとそこに入らせてくれてるじゃないか。

出会ったときからずっと、変わらずにいてくれたじゃないか。

「ヌイ。私は貴方を助けたい」

お礼をしたかった。

ヌイのお陰で私はたくさんのものを得てきた。

その恩返しをするならばいましか無いと思った。

なんとなくだけど……、ヌイを救えるのは私しかいないとまで思った。

「僕を助ける?」

ヌイの声は珍しく震えていた。