カクテル紅茶館の事件簿録


無邪気な表情で見つめてくる葵。

私はそのどちらもが愛おしくて、なんとしてでも笑っていて欲しいと思った。

「何かあった?」

ギリギリまで近づいてからヌイはそんなことを言う。

「ふふっ」

思わず笑ってしまう。

「え?何?」

「ヌイは優しいね」

ヌイは優しい。

胸の中で繰り返す。

とても優しい。