どういう経緯で葵を置いていったのか。 ヌイに何を求めて置いていったのか。 葵を置いていったのは母親なのか父親なのか。 そういったことは一言だって記されていなかった。 「なにこれ……」 「ふざけてるよね」 私がこぼした言葉に、ヌイは苛立ちを見せながら答えた。 が、それだけだった。 その後に続く言葉を待ってもヌイはお茶を飲むだけで口を開こうとはしない。