カクテル紅茶館の事件簿録


こんなの悪目立ち以外の何でもないだろう。

「行こ」

いつもは手を惹かれる側の私が、今日はヌイの手を引いて歩き出す。

直後騒めきが少しだけ増大してから後悔。

百歩譲って残されていた兄妹設定は手を繋いだことで消え失せたせいだろう。

が、そんなことに構ってられない。

とにかくいまはここを離れなければ。

無言で手を引いて。

進んで学校から離れて。

だけど知っている人のいない場所でも私たちの存在は目立ってしまった。