……まあ、今回に限りは当たらずも遠からずってやつだけど。 「俺のボールどこやったんだよ!」 少年は堰を切ったかのように怒鳴りだす。 「知ってるんだぞ!おまえ、俺のボール盗んだだろ! 返せよ!あれは俺のボールなんだ!」 途中「盗み」と言う物騒な単語が出てもヌイは一ミリだって表情を変えないでいる。 それどころか相変わらずの和み笑顔で少年と向い合っている。 ああ、だけどねヌイ。 それは怒ってる相手には火に油なんだよ。