カクテル紅茶館の事件簿録


「どうして?

私は百合ちゃんとのお別れを全く悲しんでないのよ?

だってね、私が一歩を踏み出せたのは百合ちゃんのおかげなの。

だから絶対見せてやるってやる気に満ち満ちてるわ。

必ず先生の役に立つの。

いい作品が出来上がるように全力を尽くすの。

そうやって大きく成長した私を……」

織原先生はそこで一度言葉を切り、小さく呼吸を繰り返す。

それから続けられた言葉は。

「百合ちゃんに見てもらうの」