カクテル紅茶館の事件簿録


「それは美和ちゃんがいたからだよ。

美和ちゃんがいるからそう思えた。

なにかあっても美和ちゃんがいればって思った。

だから前を向こうと思えた。一歩を踏み出すことができた。

私ひとりならずっと隅に潜んでるままだった」

どんどん力をなくしていく先輩を織原先生は正面から包み込む。

「百合ちゃん、自分を信じてあげて」

どうしてか分からないけどその光景に泣きそうになった。

「それでいいの。それでいいのよ。きっかけはそれでいいの。

その為に私はあの場所にいたのよ。

だけど、ちゃんと自分を見直してみて?

いまの百合ちゃんを見てあげて?」