「それは美和ちゃんがいたからだよ。
美和ちゃんがいるからそう思えた。
なにかあっても美和ちゃんがいればって思った。
だから前を向こうと思えた。一歩を踏み出すことができた。
私ひとりならずっと隅に潜んでるままだった」
どんどん力をなくしていく先輩を織原先生は正面から包み込む。
「百合ちゃん、自分を信じてあげて」
どうしてか分からないけどその光景に泣きそうになった。
「それでいいの。それでいいのよ。きっかけはそれでいいの。
その為に私はあの場所にいたのよ。
だけど、ちゃんと自分を見直してみて?
いまの百合ちゃんを見てあげて?」


