「私がこのタイミングで先生と一緒に世界を回るのを決心できたのは百合ちゃんのおかげなのよ。 本当のことを言うとね、断ろうかなと思った瞬間があったの。 先生のことは本当に尊敬しているわ。 だからこそ先生と一緒に同じものを見て回って著書に協力してる先輩達が本当に羨ましかった。 叶うことなら私もって本気で思ってた。 でも......」 織原先生は一度言葉を切った。 それからゆったりとしたモーションでコーヒーを啜る。