ヌイが言っていた通り、先輩はきっと先生を好いていたのだろう。 四角いテーブルの向こうに座っている先輩の表情は親に置いていかれた子供みたいだ。 「本当よね。約束してたものね」 織原先生は 「百合ちゃん、ごめんなさい」 と小さく呟いてから影らせていた表情を一変、晴れやかに微笑んだ。 「百合ちゃんありがとう」 状況を把握出来ていない私たちと同じく、先輩もその言葉の真意が分からないのか涙を溜めた瞳で織原先生を見つめている。